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昆虫と微生物の研究とアート

蛾の幼虫の眼状紋と体の大きさ

先日のゼミでとりあげられていた論文。

Body size affects the evolution of eyespots in caterpillars. 

Hossie et al. (2015) PNAS 112: 6664-6669.

 蛾の幼虫には目玉模様がついたものが多い。この眼状紋とよばれる模様によって、鳥などに食べられにくくなっていると考えられている。幼虫が大きくなる種には眼状紋があり、小さい種には眼状紋がない傾向がみられるという。このことを踏まえ、野外で小麦粉とラードを練って作った幼虫模型が食べられるかどうかを調べたり、この幼虫模型にニワトリがどう反応するかを調べた論文。大きい幼虫にとってのみ眼状紋のメリットがあるという仮説がある程度検証された。なかなか面白い。