KY BLOG

昆虫と微生物の研究とアート

実験

気がついたらブログをもう4ヶ月以上も書いていなかった。その間に研究の打ち合わせやらセミナーやら採集やらでいろんなところに訪問。行った場所は、盛岡(岩手大)、北海道(採集)、宮崎(南九州大)、鹿児島(採集)、高知(高知大)、富士山(研究会)。その後、科研費の申請があり、やっとひと段落(といっても肝心の研究のほうはまったくひと段落ではない)。たまりにたまった実験を少しずつこなしている。昨日は久しぶりにクローニングをやった。はやくけりをつけたい。

感染地図

たまたま成田空港の本屋で見つけて購入。ボストンまでの機上で読んだが、非常によかった。産業革命時代のロンドン様子、下水道がどのようにして作られたか、それに伴って大発生したコレラの恐怖、当時原因不明のこの病気がどうやって伝播するのかを解明するために尽力した英雄たち(とそれを妨害した多数の人々)、現在でも同様の問題は残り続けていることについて、など、本当に良くできた良書でした。特に迷信や思い込みを正すことはどれほど難しいかが、痛いほど実感できました。

 

感染地図: 歴史を変えた未知の病原体 (河出文庫)

感染地図: 歴史を変えた未知の病原体 (河出文庫)

 

 

Accepted!

アクセプト通知が来ました!とっても嬉しいです。

Hayashi M, Nomura M, Kageyama D* (2018)
Rapid comeback of males: evolution of male-killing suppression in a green lacewing population
Proceedings B, accepted

 オス殺しスピロプラズマに対する宿主側の抵抗性が5年以内に急激に広まったことをクサカゲロウで示しました。

 

オス殺しスピロプラズマが広まっていることを示した論文はこれ。

Hayashi M, Watanabe M, Yukuhiro F, Nomura M, Kageyama D* (2016)
A nightmare for males? a maternally transmitted male-killing bacterium and strong female bias in a green lacewing population.
PLOS ONE 11: e0155794.

 

インフルその後

先週は大変な日々でした。週明けに熱が出て、インフルの検査をしたら陰性だったのだが、そのあと熱が高くなり、再度検査すると、インフルエンザB型と判明。それなりに苦しんだが、イナビルを吸引し、3-4日でほぼ熱はなくなり、楽になった途端、今度は眩暈と頭痛と冷や汗で4日間ほど苦しみ続けました。内科で血液検査をしても異常なしで、結局耳鼻科で眩暈止めを処方してもらい、なんとか収まりました。いやあ、大変だった・・・。

Evol Lett

Feminizing Wolbachia endosymbiont disrupts maternal sex chromosome inheritance in a butterfly species
Kageyama D*, Ohno M, Sasaki T, Yoshido A, Konagaya T, Jouraku A, Kuwazaki S, Kanamori H, Katayose Y, Narita S, Miyata M, Riegler M, Sahara K* (2017)
Evolution Letters 1: 232–244. doi:10.1002/evl3.28 OPEN ACCESS

 報告が遅くなりましたが、Evolution Lettersに掲載された論文情報です。

Evolution Letters

ボルバキアが引き起こす性染色体の伝達阻害に関する論文が、Evolution Lettersというできたばかりのオンラインジャーナルに受理されました。岩手大のSさんと彼の研究室メンバーには大変お世話になりました。他にもいろんな人のお世話になっており、著者数13人は僕のいままでの最高記録です。

Evolution Lettersはアメリカの進化学会とヨーロッパ進化学会が合同で立ち上げた雑誌で、進化生物学の最高レベルものを目指すという名目で作られたそうです(現実にそうなるかどうかは別として)。

なかなか大変でしたが、とにかくちゃんとした雑誌に行き着いてよかったです。公開されたらお知らせします。