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昆虫と微生物の研究とアート

絵の描き方

もしかしたら私の絵の描き方はちょっと特殊なのかもしれないので、簡単に説明してみよう。基本的にキャンバスやベニヤ板にアクリル絵の具で描いてます。

  • ステップ1 最初はできるだけ意識の力を弱めてキャンバスのいろんな所に適当に絵を描いていく。私の場合はいつも線で描くというよりも、いろんな色を使って面で描く感じ。具体的に考えて何かを描こうとするのではなく、手に書かせる感じ。意識の力を弱めるというのは結構難しいことかもしれない。ただ、ぼんやりとすればいいわけではない。その証拠に酔っぱらった状態で絵を描くと、まったくいいものができない。まったく当たり前の絵になってしまう。調子が悪いときはこの段階で、手が動かない。
  • ステップ2 ある程度キャンバスが埋まってくると、少し客観視して遠く離れてキャンバスを眺める。そうすると何かが浮き出てくるというか絵にしたいものが見えてくることがある。ひらめきのようなものが少し必要だと思う。意図していなかったものが見えてきたりするのがいい。ひらめかない場合は、また上からランダムに絵を書きなぐっていく。
  • ステップ3 何かが見えてきたら、余分なものを適当な背景色で消していくのですが、完璧には消しません(あとで使える可能性があるので)。この段階で、部分的にステップ1に戻る場合もある。
  • ステップ4 ピーク(これが最高とおもえる状態)が来たら、そこでいったんストップして、チューニングしていき完成に近づけていく。ピークが十分に高くないときはそのままチューニングしていっても駄目になっていくだけなので、またガラリを変える必要が出てきます(ステップ1に戻る)。

これの繰り返しなので、2度と同じ絵は描けないし、習作のようなものを繰り返し描いて技術をあげていくというやり方をする人から見たらちょっとふざけているように見えるかもしれない。絵の描き方にルールなどないと思うのでこれでいいかなと・・・。

という、まったく予定調和ではない感じなので、描いている自分自身が一番新鮮な驚きを感じたりしていて、結局は完全に自己満足だ。他人から見たら「何じゃこれ・・・」かもしれないけど。