科学を語るとはどういうことか
まったく別のバックグランドを持つ人が対話をするってこういうことなんだなって思う。普通は喧嘩になるか、途中で話をしたくなくなるだろう。まともに議論しようとしたことを後悔さえするかもしれない。似たような経験があるのでよくわかる。普通はめんどくさくなって適当にごまかしてしまうと思う。
この本では、お互いがそれぞれの分野で一流であるとわかっているからこそ、ここまで息の長い議論をかみ合わないながらも続けることができたのかもしれない。哲学の議論については、途中で意味が分からないところがたくさんあった。対話をそのまま起こしたのではなく、議論をわかりやすくするためにかなり説明を付け加えたりしたとのことで、内容のわりにはとても読みやすく仕上がっていると思う。科学哲学ってどういうものかがなんとなく感じることができた気がする。
科学を語るとはどういうことか ---科学者、哲学者にモノ申す (河出ブックス)
- 作者: 須藤靖,伊勢田哲治
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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