クサカゲロウ幼虫の食事風景
クサカゲロウの終齢幼虫に蛾(スジコナマダラメイガ*1)の幼虫を与えてみた。最初は蛾の幼虫の周りをぐるぐる回って、あまり興味がなさそうにみえたが、突然大あごで蛾の幼虫をつんとつついた。蛾の幼虫がビクンとのけぞると、クサカゲロウは大慌てで退散した。こんなことを何回か繰り返した後、突然大あごで蛾の幼虫のお尻の先をはさんだ。意外なことに蛾の幼虫はあまり動かなくそのまま挟まれたままになってしまった。毒が注入されたのだろうか。そのあとクサカゲロウはゆっくり時間をかけて蛾の幼虫の体液を吸い続けた。
クサカゲロウの幼虫は生物農薬として使われることがある。アブラムシやハダニなどの害虫を食べるとされているけど、終齢にもなると結構大きな虫でも食べるんだな。
*1:スジコナマダラメイガは小麦粉などの害虫。