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昆虫と微生物の研究とアート

オートマティスム

美大で学んだ友人に教えてもらったのだが、どうやら私の絵の描き方はオートマティスムというらしい。何となくやっていた方法が、すでに名前まで付けられこのように分類されていることを知って驚いた。完全にオートマティスムではないと思うが、ベースにこれがある気がする。

オートマティスム【仏:automatisme】

精神自動記述法。フランスのシュールレアリスム芸術運動のなかで提唱された手法の一。理性や既成の美学を排除し,意識下の世界を表現するために,次々と観念を速記することで自発性・偶然性の表現をめざした。

三省堂 大辞林』より 

オートマティスム【英:automatism】

自動(記述)法と訳される。厳密には「シュルレアリスム宣言」に「理性によるいっさいの統制なしに、かつ美学的、倫理的ないっさいの先入観なしに行われる思考の真実の書きとり」とあるように、意識下の世界を探求するために用いられる方法。この用語はピカビアのインクのしみとか、紙切れを無造作に落すアルプの方法などのように、意図的に偶然の要素を開発する方法にも適用され、1940年代初期のニューヨークのシュルレアリストたちに重要な原理として引き継がれた。その後のアクション・ペインティング、アンフォルメル芸術は、どちらも絵をかく過程を自動的な精神の即興、つまり画家の内的な心の状態を表現する手段とみなしていたので、オートマティスムを自らの特質として受け入れた。

『美術用語集 徳島県立近代美術館』より