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昆虫と微生物の研究とアート

ナマズの本能

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昨年の秋ぐらいからナマズを飼っている。たまたま人に貰って飼うことになったのだが、正確な種名はわからない。多分二ホンナマズだろうと勝手に思っている。1匹で飼っているのだが、普段は物陰に隠れて水中で息を潜めたようにじっとしている。

ナマズのエサ(ナマズ=catfishなのでキャットフードという)をあげると、タイミングが合えば、ものすごい勢いでパクっと食いつき、そのあと何事もなかったのように元の沈黙に戻る。ところがタイミングが合わなかったら、いくら目の前にエサがあろうともこのナマズ君は微動だにしない。あとでこっそりと食べているので絶対にエサであることがわかっているはずだ。このタイミングが合う合わないというのが何なのかはよくわからないのだが、おそらくエサが放り込まれた時の水面の揺らぎなどに同調して一瞬だけなら動いても捕食者に認識されにくいということだと思う。そのタイミングを逃して自分だけが動くと致命的なことになると考えているようにみえる。過酷な自然環境で生き抜くための本能なのだろうが、ここでは完全にバレているだけにそのナマズ君の真剣な判断が何とも微笑ましい。