KY BLOG

昆虫と微生物の研究とアート

Biology Letters

コメント欄に書いたように先日のPNASは駄目でしたが、千葉大の大学院生らとの共著論文がBiology Lettersにほぼアクセプトされました。

On behalf of the Editor, I am pleased to inform you that your Manuscript xxxxxx has been accepted for publication in Biology Letters subject to minor revision in accordance with the referee suggestions.

いきなりアクセプトは結構珍しいのではないかなと思います。よかったです。正式に決まったら更新します。

PNAS

先日PNASに投稿した論文が10日ほどかかって査読に回りました。とにかくエディター・リジェクトにならなくて良かった。こんな高いレベルの雑誌に投稿したのは初めてなので、どんな査読結果がくるのか緊張します。まあ、どこに載っても論文の内容が変わるわけではないので、ダメだったら他のところに出すだけだけど、やっぱりいい雑誌に載ったら嬉しいだろうな。

現在の原著論文の状況は、これを含めて3本が査読中で、1本は査読結果にもとづいて修正中。それとは別に頼まれている本の分担執筆を終わらせないとまずい・・・。

 

細胞質不和合の仕組み

ボルバキアが起こす細胞質不和合の仕組みの大枠が解明されました。今までまったく分かっていなかっただけに非常に大きな進展です。別のチームが別々に取り組み、2本の論文が出版されました。本当にすごいなと思います。

  • J.F. Beckmann et al, “A Wolbachia deubiquitylating enzyme induces cytoplasmic incompatibility,” Nature Microbiology, doi:10.1038/nmicrobiol.2017.7, 2017.
  • D.P. LePage et al., “Prophage WO genes recapitulate and enhance Wolbachia-induced cytoplasmic incompatibility,” Nature, doi:10.1038/nature21391, 2017.

おおざっぱな内容については、以下の記事で分かりやすく紹介されています。

www.the-scientist.com

これからどんどんメカニズムの解明が進むのではないかと思われます。