細胞質不和合の仕組み
ボルバキアが起こす細胞質不和合の仕組みの大枠が解明されました。今までまったく分かっていなかっただけに非常に大きな進展です。別のチームが別々に取り組み、2本の論文が出版されました。本当にすごいなと思います。
- J.F. Beckmann et al, “A Wolbachia deubiquitylating enzyme induces cytoplasmic incompatibility,” Nature Microbiology, doi:10.1038/nmicrobiol.2017.7, 2017.
- D.P. LePage et al., “Prophage WO genes recapitulate and enhance Wolbachia-induced cytoplasmic incompatibility,” Nature, doi:10.1038/nature21391, 2017.
おおざっぱな内容については、以下の記事で分かりやすく紹介されています。
これからどんどんメカニズムの解明が進むのではないかと思われます。
ブログ更新忘れてました
研究ですが、今までよりも好調に進んではいるのだけど、絶対的に時間が足りない・・・。でも今年はいろいろ論文を出します。出るはずです。
英文の書き方の本
待望の第2弾。多くの日本人にとって鬼門ともいえる冠詞用法、じっくり読んだらマスターできるかもしれないと期待を持たせてくれる。最初のほうを読むだけでも冠詞がいかに重要かがよくわかる。
最近買った本
社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)
- 作者: 小坂井敏晶
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まだ読んでいる途中ですが、とても面白い。理系の研究者にもおすすめです。
最近買った本
I Contain Multitudes: The Microbes Within Us and a Grander View of Life
- 作者: Ed Yong
- 出版社/メーカー: Vintage Digital
- 発売日: 2016/09/01
- メディア: Kindle版
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Danaus butterfly
カバマダラの論文が出ていました。
W染色体と常染色体との間の融合によって生じたneo-W染色体が、翅の色、交雑帯、共生細菌等と深く関わっていることが見えてきているようです。
A neo-W chromosome in a tropical butterfly links colour pattern, male-killing, and speciation
David A. S. Smith, Ian J. Gordon, Walther Traut, Jeremy Herren, Steve Collins, Dino J. Martins, Kennedy Saitoti, Piera Ireri, Richard ffrench-Constant
Proc. R. Soc. B 2016 283 20160821; DOI: 10.1098/rspb.2016.0821. Published 20 July 2016